にょっぴのブログ

24歳OL、雑記ブログ

ログハウスと猫から


私が探していたのはこの人だったんだと、

無垢に信じていた感覚は、檜のログハウスのように。

 

私を留めさせる。優しい顔をして囲ってくる。

香りでくすぐり安らぎを与え続ける。

 

でもこんな大きくて広い場所に
あなたがいない、実在しない空虚を

どうやって抱えていけばいいと言うの。

 

寂しくて泣き疲れて、私はソファに寝込んでいる。

 

あなたの愛する猫の毛をそっと撫でつけながら、

私が知らないあなたのことを聞き出そうとしてるの。

 

あなたの愛する猫に、一番とっておきのあなたが

買った餌をあげながら、私が知らないあなたのことを聞き出そうとしてるの。

 

“男の人“ って もっと怖いかと思ったの。

 

 

それを怖くないように、あなたがちょっとづつちょっとづつ、

 

プールの1番浅瀬から、スロープから、

ゆっくりゆっくり手を引いてくれるみたいに、

 

大丈夫だよ、大丈夫なんだよ。

何度でも何度でも教えてくれた。

 

私が立ちどまる時や、後ずさりして戻る時には、あなたは、一緒に着いてきてくれて、ペースを合わせてくれた。

 

 

あなたへの信頼から、やっとこ水に慣れることができた子供のように、私は、形無しだった。

 

心の中に残っている、あなたに呼ばれた私の名前が、どんなに恥じらっているか。

 

顔を赤らめて、隠れて、でもまた、覗き込む。

 

 

あなたに本当はもっと距離を詰めて貰えることを

期待している。

どうしようも無い憐れさがこの身を捩らせる。

 

八方塞がりかのように感じていた凝り固まった警戒心を、崩してくれるなんて、、、

屈服していく気持ちよさをもっと感じたい。

 

 

 

 

ずっと探していたの。

 

心の壁を越えて逢いに来てくれる人の存在を。

訪ねてきてくれる、諦めないでくれる、精神的に、踏み込んでくる存在を。