立春、東風解氷。
最近、柔らかく少し産毛のたつ
フキノトウを買って ばっけ味噌を作りました。
薄、柔らかい葉をひらくと、新タケノコの皮のように艶やか、小さな音でぺきっぺきっと音とともに、少し苦味のある香りがたちます。
珠のように可愛らしい蕾を刻むのは、
忍びない気もしますが、、
四季の細やかな移ろいや、植物の名前、暦なんかに心を留めるようになったのは、あなたと一緒にいた時に漂ってくる、流麗さを知らず知らずの内に、探してしまうからなのでしょう。
あなたは、難解な学問のようで、理解するに難しく、日本庭園のように静寂を奏でる。
貴方が置いていってくれた文化そのものが
私の血肉になっていくのか、はたまた縛り続けるのか、それは今の私には判りません。
ただ、初めて見る景色のはずなのに、
なぜかしっくりきてしまう、私らしい。 が、
そこに溢れていたように思うのです。
少し背伸びをする 程度、
ちょっと緊張してしまうくらいなのが、丁度いい。
さぁ、まだまだ凍みるこの空が 春を迎えるのを
ふきのとうと共に、眺めよう。
かつて、182cmを見上げた
152+4cm の見出すポジティブは、
爽やかな苦味を含ませて。