にょっぴのブログ

24歳OL、雑記ブログ

包み隠さずに。

街の至る所に 自分の死体がある。 私が死を想像した分だけ、 バス停や、階下あちらこちらに 形の変わった私が落ちている。 ある時は内蔵がとび出ていて、 ある時は体の一部が無い。 ある時は、跡形も見る影もなく、 ある時は、蝋人形のように青白い。 ぜんぶ…

立春、東風解氷。

最近、柔らかく少し産毛のたつフキノトウを買って ばっけ味噌を作りました。 薄、柔らかい葉をひらくと、新タケノコの皮のように艶やか、小さな音でぺきっぺきっと音とともに、少し苦味のある香りがたちます。 珠のように可愛らしい蕾を刻むのは、 忍びない…

ログハウスと猫から

私が探していたのはこの人だったんだと、 無垢に信じていた感覚は、檜のログハウスのように。 私を留めさせる。優しい顔をして囲ってくる。 香りでくすぐり安らぎを与え続ける。 でもこんな大きくて広い場所にあなたがいない、実在しない空虚を どうやって抱…

ニーチェ顔に物申すっ いや、申したかった。

優しい音がする。レコードのように再生される。 あなたを追いかけて、あなたに手を伸ばしてそれは見えない星に目を凝らすかのような作業だった。 とても尊く、切なく、崇高な白い光をただ一心に見つめ続けた。 あなたを好きでいた私が1番私らしかったように…

大樹のように…

「〇〇さんは3年、5年はどうなっていたいの?計画を立てなさい。」「僕は無計画は嫌いや。」⁡⁡グサッと苦しく、血を吐くような気分。彼は私のプライドを粉々に砕く。⁡でも、彼の言葉に1秒で傷ついてはいけない。⁡⁡⁡「私はさ〜最近幸せすぎて、多分あと余命が…

about moving

もう警戒態勢といたらいいじゃない。 ママにも、ストーカーにも、 疲れたんでしょ? 「マスター!!そうなの。」 だから本当は君は、人に頼れたら良かったね、 甘えられたら良かったね。 せっかくのチャンスだって、君が抱えてるものは 伝えないじゃない。 …

ひとりごと。

どんな気持ちで隣に居たの? 一緒に歩いた景色を君の視点からもう一度 振り返ってみてるんだ。 そうやって 綺麗な雨のように心を 洗い流すんだね… ぼくは透明人間のように、 君の目の中に映ることが出来ない。 君はこのチョコボの周りについてるぺらぺらの …

淑女たるもの

⁡バスタブにたっぷりのイチジクミルクをとかす。 パックだとかなんだかんだ スペシャルケアをしながら長いこと お湯にときめきを溶かす。⁡もゆもゆにしておいた住処では、 深呼吸を聞きながらごろごろストレッチをして ショートカットを丁寧に梳かす。⁡服の…

non title (3)

ねぇ、本当に行っちゃうの? うん、ちょっと旅に出ようと思うんだ。 でも誰からも知られずに、あなたの想いもあなた自身も誰からも賞賛されることはなかった。 うんいいんだ、君がここまで来るまでが、僕に与えられた役割だったから。 僕が矢面に立っていた…

non title (2)

大丈夫だよ、僕は1人にしたりしない。 マックのチャイルドシートの影にも あの襖の横のいつも君が寝たふりをしたあと あけていた扉も、 下田の入田浜にも、 すべての所に、天使が配置されるんだ。 君が泣きついたり、 助けを求めたりできるように。 そしたら…

non title

なにかに優しく溶けていきたい。 その時にはきっと、もう何も庇わない。 その時にはきっと、もう何も守ろうとしない。 ありのままの弱い姿で、無防備に屈託なく笑って… どっちの方が、より、魅力的なんだろう。 今得てる特殊な物もないけど、 もっと信じる心…

募らせる

「あなたは、私にとって 四季のような存在だわ。」 色んな色があって、まだまだ知らない景色ばかり。 色んな角度から愛で、 味わい尽くすために このお抹茶を、ここで何杯点てていきましょう。 なるべく長く見ていたいと思う。 なるべくこの美しい世界に生き…

otogi nightmare 5

目覚めれば、もうどんな夢を見ていたのか 思い出せなくなるものだ。 なんだかどっと疲れた顔で、 喫茶黄昏のパフェを食べに行く。 どこか遠い国のおもちゃ屋さんに来たかのような店内は、 高い高い天井、粉雪が降ってくる扉の仕掛け、 そしてなにより、壁一…

otogi nightmare4

自分自身を知らない… よくよく自分の身なりを見てみると、 ゴムリの寝床に長い間いたせいで、 糞やら尿やらにまみれ、とても汚れている。 (そうはいってもゴムリのフンや尿は、一般的な動物のそれとは、少し違い、カステラの皮の部分のように単にベタベタし…

otogi nightmare 3

"うるさいうるさいうるさいぃぃぃぃいいいい!! 偽善者め。" ゴムリが目を覚ました。 "お母さんのことはどうでもいいのか。 お前がしてることだって、 似たような者じゃないのか?" "助ける反面、生き血を吸っているんじゃないのか?" "自由に羽ばたくこと…

otogi nightmare 2

お父さん、、、 お父さん、、、、、、 声を出してるつもりだが、なかなか響かない。 闇が音も吸い込んでいるようだ。 ゾムリが静かに、寝息を立てている。 ゾムリは、マンモスくらいの大きさがあり、 ほとんどの場合は寝てるが、目を覚ますと獰猛で 自分の身…

otogi nightmare

とても気味が悪い… なぜか、気づくと海綿の上を歩いているようだった。 たしかに足を上げては、地に付けようとするのに、 踏んでいる心地がしない。 しかも、数歩進むたびに 口の中いっぱいに海藻を詰まらせて、 膝から崩れ、吐き出してしまう。 気味の悪い…