otogi nightmare
とても気味が悪い…
なぜか、気づくと海綿の上を歩いているようだった。
たしかに足を上げては、地に付けようとするのに、
踏んでいる心地がしない。
しかも、数歩進むたびに
口の中いっぱいに海藻を詰まらせて、
膝から崩れ、吐き出してしまう。
気味の悪い夢だ。
*****
雷が落ちてくるだろうか?
神様は私に怒ってるのだろうか?
きっと感謝をしない私に怒っているのだ。
"私は充分耐えた。 あなたが望むものを与えてきた。
あなたが望むように、憐れみを必要以上にかけたはずだ。これ以上なにを望むというのか。"
味のしない海藻を吐き続けながらでも、
歩かなくては行けない。
ストリングスの激しい音が
後を追いかけてくるように大きくなっていく。
足元の海綿が水彩に染まっていき、
ちぎり絵を映し出す。
歯ぎしりしながら眠る母の顔。
海藻で息ができない。
うなじを強ばらせて、海藻を吐き続ける。