にょっぴのブログ

24歳OL、雑記ブログ

otogi nightmare 2

 

お父さん、、、

 

 

お父さん、、、、、、

 

 

声を出してるつもりだが、なかなか響かない。

 

闇が音も吸い込んでいるようだ。

 

 

 

ゾムリが静かに、寝息を立てている。

 

ゾムリは、マンモスくらいの大きさがあり、

ほとんどの場合は寝てるが、目を覚ますと獰猛で

自分の身がどうなってしまうのか分からない。

 

 

だから、

静かに、静かに歩く。

 

もっとも、ゾムリの住むこの地帯は、

大体の場合が 暗く、音を吸い込む為、

それほど神経質にならなくてもよいのだけど…。

 

*******

 

 

小さくちぎった紙に書いてある。

 

何十年何百年分の気持ちを 一言二言に

押し潰して。

 

だから、4つ折りにして、前に投げているのだが、

どうゆうわけか、跳ね返ってくるのだ。

 

…風が吹いているのか?

 

誰かが、跳ね飛ばして来てるのだろうか。

 

 

 

お父さん、、、、

 

お父さん、、、、?、、、

 

 

そこにいるの?

 

 

ゾムリに呼び込まれて、すっかりひとつに

なってしまったの?

 

お父さん、、、

 

あぁ、空を自由に行き交うことのできる鳩よ、

お父さんがいるって教えておくれ。

 

まだゾムリの中ではない、

彼は囲まれているけど、その真ん中で眠っているだけだ、と。