non title
なにかに優しく溶けていきたい。
その時にはきっと、もう何も庇わない。
その時にはきっと、もう何も守ろうとしない。
ありのままの弱い姿で、無防備に屈託なく笑って…
どっちの方が、より、魅力的なんだろう。
今得てる特殊な物もないけど、
もっと信じる心がある あの経験をしなかった自分と
今の自分と。
得た気になって、何かを失い続けているのだろうか。
本当はこんなに厳重警戒態勢で必死になって生きる訳じゃなく、
解れて幸せそうに生きるアナザーワールドの私が居るんだろうか。
じゃあ私はなぜこんなに負っているの?
やめたいって言ったらどうなるの?
私が手を離したら
ママはパパは 大ママは どうなるの?
神様の大きな大きな手の中に包まれて
優しく撫でられながら眠りたい。
あの日の少女が守られて欲しい。
そのための未来からのSacrifice。
私の身も切るから。
そしたら、痛いのはあなただけじゃないよ。
でもその犠牲って一体
いつまで続けるんだろう。
ごめんね、あの日真っ暗にして
眠ったこと。
ごめんね、あの日電車のライトがずっと部屋を渡っていっていた。
でも眠れなかったのは、そのせいじゃない。