にょっぴのブログ

24歳OL、雑記ブログ

淑女たるもの

 


バスタブにたっぷりの
イチジクミルクをとかす。

 

パックだとかなんだかんだ

スペシャルケアをしながら長いこと

お湯にときめきを溶かす。

もゆもゆにしておいた住処では、

深呼吸を聞きながらごろごろストレッチをして

ショートカットを丁寧に梳かす。

服のシワを伸ばす瞬間や、
眠りにつきそうなとろとろした微睡みの中で、

フェミニンな自分を大切に取り扱う。

 

 


見上げていたら 星の王子様と目が合ったので、
ローズにかけたガラスの曲線を美しく心に留めた。

 

そうだよね、 星だけが見てるこの部屋で

誰かを心いっぱいに広げて、 

花束にするためのピースを集めてる。

 

 

あなたと会っている時に、

内面からにじみ出る 好き でお花が咲いてること。

女性としての幸せや喜びで、満ち溢れてること。

 

相手への1番の捧げ物だと、私も想ってるよ。

 

そのための、大切なストローク

 

non title (3)

ねぇ、本当に行っちゃうの?

 

うん、ちょっと旅に出ようと思うんだ。

 

でも誰からも知られずに、あなたの想いもあなた自身も誰からも賞賛されることはなかった。

 

うんいいんだ、君がここまで来るまでが、僕に与えられた役割だったから。

僕が矢面に立っていた間、君は影に隠れるわけだから、君はこれからもっと人に伝わる人間になるよ。

 

一緒に行く道はないのかなぁ?

ごめんね、同じ未来に連れていくことが出来なくて、ごめんね。嫌だよ、一緒に行きたかったよ。

嫌だよ、行かないで、、、?

 

 

でも君は見つけだんだろ、心を開こうと思える人を。

 

あんなに分かり合えるクリスチャンのアート仲間も出来て、君の音を運んでくれる生涯の旅友もいて、

なにより、君がずっと探していた スノードームの内側の人と巡り会えたじゃないか。

 

あの瞬間ヒビが入ったんだ、

もうこのドームは保たないよ。

このドームの内側の空気がないと、

僕はここにいられないんだよ。

 

 

でも、あなたがいなかったら、

私はお料理もこんなに作れなかったんだよ?

ジムはどうするの?やめるの?

せっかく育ったきた菜園は??

荒れ果てちゃうんじゃないかな。

 

クレームをどうしても言わなきゃいけない時は?

理不尽な思いをして怖い思いをして、

トラブルに巻き込まれた時、あなたがいたから、

私の声は音になったのに。

 

心細いよ…😢 行かないで?

 

 

ううん、所詮ナイトはナイトなんだ。

これ以上居たら君の人格の邪魔になるよ。

 

君が巡り会った大切な人たちは、

本当の君と出会いたがってるんだよ。

 

そして、君はもう、戦うのが嫌なんだろう。

もっと外の世界に触れて、信じて、身体をうーんと伸びをして、あくびをして、深く息を吸って、

安心して、大好きな人達に囲まれて生きていきな。

 

ナイトは、守るための戦闘要員でしかないんだよ。

 

君の世界の、戦いは、終わったんだ( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

よかったね。おめでとう、

ここまで命の炎を温存してきてくれてありがとう。

 

ドームの中は狭かっただろう。

もう自由に羽を伸ばして飛び回っておいで。

 

よかったね、心を開きたいと思える人が

君の想いの中では笑ってるじゃないか。

 

それなら、もう外面的な性格や、

盾や甲羅に引きこもるのはやめて、ありのまま過ごすほうがいいに決まってる。

 

そのために、僕はあの星を目指すよ。

 

 

non title (2)

 

大丈夫だよ、僕は1人にしたりしない。

 

マックのチャイルドシートの影にも

あの襖の横のいつも君が寝たふりをしたあと

あけていた扉も、

 

下田の入田浜にも、

 

すべての所に、天使が配置されるんだ。

 

君が泣きついたり、 助けを求めたりできるように。

 

そしたら、天使は君の事を包み込んで、

面白い話を聞かせてくれる。

 

ママとパパがこれからどんなに仲良くなるか、

私たちの未来がどれだけ明るいか、

聞かせてくれる。

ほら吹きでもなんでもいいのさ、

君の心に一瞬でも花が咲けば。

 

だって君は、そこから何十年と

唇を噛むことになる。

 

決死の覚悟で、保つことのできない火事場の馬鹿力

を使っても、事態は回復せずに、

メーターだけが壊れていってしまう。

 

だから、未来のかのんちゃんが作ったパスタも、

時を越えて持ってきてあげる。

 

知ってる?未来のかのんちゃんのいちばん得意な料理は、エビのパスタなんだ。

意外だよね。クラムチャウダーじゃないところが。

意味わかんないでしょ?だって君はもしそのまま真っ直ぐに育ったら、得意料理はクラムチャウダーになっていたと思うもの。

 

だから、頑張って生きよう。

 

息を吸うだけでいいよ。

 

吸ったら吐くの。

 

ただそれだけでいいよ。

 

それを繰り返してると、震えて縮こまった体がちょっとだけ楽になるよ。

 

雲が通り過ぎるのを待つんだ。

 

戦わなくていい、立ち上がらなくていい、

ただ膝を抱え込んで、なるべく温存して。

 

 

息を吸って、吐いて。

 

息を吸って、吐いて。

 

non title

 

なにかに優しく溶けていきたい。

 

その時にはきっと、もう何も庇わない。

その時にはきっと、もう何も守ろうとしない。

 

ありのままの弱い姿で、無防備に屈託なく笑って…

 

 

どっちの方が、より、魅力的なんだろう。

 

今得てる特殊な物もないけど、

もっと信じる心がある あの経験をしなかった自分と

今の自分と。

 

得た気になって、何かを失い続けているのだろうか。

 

 

本当はこんなに厳重警戒態勢で必死になって生きる訳じゃなく、

解れて幸せそうに生きるアナザーワールドの私が居るんだろうか。

 

 

じゃあ私はなぜこんなに負っているの?

 

やめたいって言ったらどうなるの?

 

 

 

私が手を離したら

 

ママはパパは 大ママは どうなるの?

 

神様の大きな大きな手の中に包まれて

優しく撫でられながら眠りたい。

 

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あの日の少女が守られて欲しい。

そのための未来からのSacrifice。

 

私の身も切るから。

そしたら、痛いのはあなただけじゃないよ。

 

でもその犠牲って一体

いつまで続けるんだろう。

 

 

 

ごめんね、あの日真っ暗にして

眠ったこと。

 

ごめんね、あの日電車のライトがずっと部屋を渡っていっていた。

でも眠れなかったのは、そのせいじゃない。

 

 

 

募らせる

「あなたは、私にとって

四季のような存在だわ。」

 

色んな色があって、まだまだ知らない景色ばかり。

色んな角度から愛で、 味わい尽くすために

このお抹茶を、ここで何杯点てていきましょう。

 

なるべく長く見ていたいと思う。

なるべくこの美しい世界に生き続けていたいと思う。

 

でも、わたしの寿命はいつまで続くでしょう。

あなたの四季に生きるのでしたら…

 

 

私がいつか消えるとしたら、

他の誰かがそこに住まうとしたら…

 

そんなことを考えたらふるると涙し、

素っ頓狂な質問をした。

 

真っ暗い闇の中を、寄る辺もなく

人知れず、

たった1人で落ちていくように思えた。

 

そこに住まうのが、 私であれたなら。

それを言う権利は今の私にはないから。

 

それは私の恋い慕う方が決めることだから。

 

あなたの意思が、思いが、

最善が誰なのかを判断するまで、

全力でサポートするのが、女性としての務めですから。

 

ただただ、無防備な "好き"を

心の奥が初めて 憶えた。

 

 

自分の人生の “好き“ は

この人に捧げるために 温存してたんだ。

 

献身の心も、愛も、ぜんぶ水瓶に

たっぷりはっていた。

それが割れて外に漏れ出ることを恐れたから。

 

今、すべて注ぎ出したいと

思える方と出逢えたの。

 

otogi nightmare 5

 

目覚めれば、もうどんな夢を見ていたのか

思い出せなくなるものだ。

 

 

なんだかどっと疲れた顔で、

喫茶黄昏のパフェを食べに行く。

 

どこか遠い国のおもちゃ屋さんに来たかのような店内は、

 

高い高い天井、粉雪が降ってくる扉の仕掛け、

そしてなにより、壁一面に並べられた

年代物のキャンプランタンは格別だ。

 

その曲線美や、灯の小さな揺れに

いつの間にか心地よく力が抜けてきていた。

 

その隙間を刺すように、

突然心臓にランタンの底を宛てがわれる。

 

「!!」

 

聴診器でも充てるかのように

私の心音を聞くポーズを取って、

 

 

【君は怖かったんだね。守りきれるかどうか。】

ズバリ、言い放つ。

 

 

はぁ、もういい加減嫌なのだ、、、涙

 

ここのマスターはうんざりするほど聡明で、

怖いくらい見抜いてくる。。

 

そんなメンターに背骨を抜き取られ、

すっかり惚れてしまっていた。

 

 

 

"君はさ、怒りを悪いものだと思ってるんでしょ?

そりゃあ、その表層しか見てないんだもの。"

 

"その奥に何があるのかを知らないからだ"

 

君はママを大切に想えなくなった訳じゃない。

嫌いになったわけじゃない。

むしろ、愛しているから、背負い続けていく事に対して、恐怖を感じているんだよ。

信じることは、もうメーターを振り切ってて、

出来ないと思ってるんだろう?でもそれは、

信じたいっていう苛立ちに変わって、結局矛先は自分に向かってるんだ。

 

 

怒りは、戦う覚悟を決めた芯のある者にのみ備わる、情熱であり、身を守るためのアラートなんだ。

 

君は放っておいたら、どこまでも犠牲を払ってしまうでしょ?そんな君を守るための、君自身が存在するということだ。

 

 

表層部に騙されて、自分自身を  "これが自分だ"

と思う時、必ずゾムリの催眠香の匂いを微かに感じる。

 

あの間違った、だらだらどろどろと、奥行きのない

ただただ甘いだけの匂い。

やつが、まだこんな古典駄法を使ってるとはね。

 

うちのパフェにそんなベタベタする次元の糖質は

使わないのさ。

 

あそこに座ってるお客ら、

アイツらはみんな元々、なにかに中毒だった。

 

 

お酒、タバコ、ギャンブル、、

 

アイツらの怒りは自分自身に向く、自虐なんだ。

 

だから、ここでは 自分の身体を労ることを覚えさせるための特別な材料しか使わないんだよ。

 

 

覚えておきなさい。

"真実は、心臓部は、愛だ。"

 

その愛の具体性を君が知ってしまったら、

もうゴムリは君を騙せなくなる。

 

だから、ずっとまやかす煙を巻くように

あのキツイ匂いで君にまとわりつこうとするんだ。

 

 

そう言って、彼はパフェを持ってきた。

 

ほうずきと、細かく刻んだくるみ、

マスカルポーネの混ざったふわふわと

雪のようにしゅわしゅわととけるホイップ、

よもぎ白玉、摘んだばかりの早熟ゆで小豆、

ヤシの花の蜜で味付けをしたアイスの底に

焼きメレンゲが付いている。

 

 

"君は鉄分足りてないね。さっきから息が深く吸えてないもの。  だからはい、ほおずきのパフェ。

食べなさい。"

 

 

あぁ、辛い。だってこの人は、お客として

単にアドバイスをしてくれているだけだから。

 

このまま 鎖骨をなぞって貰えたら…

必要としてもらえる存在になれたらどれだけいいだろう…

 

そう思いながら、努めて無表情にパフェをかっくらった。

 

otogi nightmare4

 

自分自身を知らない…

 

 

よくよく自分の身なりを見てみると、

ゴムリの寝床に長い間いたせいで、

 

糞やら尿やらにまみれ、とても汚れている。

(そうはいってもゴムリのフンや尿は、一般的な動物のそれとは、少し違い、カステラの皮の部分のように単にベタベタしたものだが…)

 

 

こんな姿じゃ、鳩が通ったところで、

自分のことなんて、

目にも留めず去っていってしまうだろう…。

 

 

そんな時、とんびのように、 

《ひゅるるるるる〜っ》 と鳥が鳴く声がした。

 

 

見上げると、そこには、円を描き

ずっと舞い渡る 白い鳩。

気づかなかっただけで、本当はずっと上に円を描いていたのかもしれない。

 

その目には涙を溜めて、 

瞬きした瞬間、私の手の甲に、

その雫がひたと、煌めいた。

 

 

«お前は、もう諦めているのかもしれない。»

«でも、私はただ自分の手元にお前を抱き寄せて、助けられればそれでいい。»

«お前は、自分なんて このゴムリのところに居るのがお似合いだ。と、勘違いしてるかもしれない。»

«それこそがお前が真実だと思い込んでる嘘なのだよ。»

«お前は、こちら側の人間なのだ。»

«知りたいか?»

 

鳩は私の心に直接語りかける。

 

 

ゴムリは何が起こっているか知らず、

こちらを嘲笑うように眠ろうとしていた。

 

私は気づくと、鳩から落ちてきた煌めきの涙の上に、自分の涙を重ねていた。